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★★★★★ お薦め散策コース |
長崎へようこそ |
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A コース : 長崎駅から蛍茶屋(ほたるじゃや)方面へ
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春徳寺:トードス・オス・サントス教会跡 (しゅんとくじ) |
春徳寺の石垣:通称「嘆きの壁」 |
1569年にイエズス会のルイス・デ・アルメイダ修道士によって長崎では最初の布教所がこの地に設けられました。セミナリヨ(伝道師を養成する神学校)やコレジオ(ヨーロッパの教育制度をとりいれた大学)も置かれ、キリスト教だけでなく南蛮文化の伝播に貢献しましたが、1614年に破壊され、1640年臨済宗の春徳寺が建立されました。この地は最後まで信仰を捨てずマニラへ追放された大槻領主のキリシタン大名高山右近が離日する前に滞在した所で、境内入り口にはこれらの歴史を目撃したと思われる杉の大木が残っています。今でも、「外道井」と差別用語が残る「南蛮井戸」とミサに使われたであろう大理石の板が当時の教会の姿を伝えています。これらは本蓮寺と同じく境内の奥にありますので、日中、住職さんに丁寧にお願いして都合が良ければ見せて頂いては如何でしょうか。本蓮寺の切支丹井戸と共にぜひ常時一般公開して欲しい場所の一つです。
桜馬場中学校横からこのお寺に向かって石畳を通って上りきると、アルメイダ修道士の渡来記念碑があります。碑の埋まっているこのお寺の石垣は、あたかも破壊されたエルサレム神殿の「嘆きの壁」を思い起こさせるもので、あるキリスト者が今も祈りの場として使われ、長崎の求霊のために祈りが捧げられています。
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☆ 新大工電停より徒歩8分 |
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シーボルト記念館、シーボルト邸跡 |
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1823年に出島のオランダ商館医として長崎にやって来たシーボルトは、その深い学識と優れた病気治療の効果を奉行所に認められ鳴滝に医学所「なるたき鳴滝じゅく塾」を開くことを特別に許されました。ここには多くの受診者が訪れると同時に、伊藤玄沢や高野長英など当時の俊才達が日本各地から集まって医学や西洋の知識を学び、日本医学の近代化の原動力となりました。しかし、後にシーボルト事件と呼ばれる事件が発生します。
シーボルト邸跡にはシーボルトが愛したあじさい(長崎市の花)が植えられており、6月頃美しい花を咲かせます。
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シーボルト記念館への入り口 |
☆ 新中川町電停より徒歩10分 開館:9-17時 月曜定休 入館100円 駐車場無 |
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〔番外編〕
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ミルスの坂 (溝坂) |
ミルスの坂を望む |
電車通りから狭い路地を通り、シーボルト記念館に向う途中、県立鳴滝高校(元県立女子短期大学で現シーボルト大学)の南側の通りを地元の人は今も「ミルスの坂」と呼んでいます。時代の流れの中で言葉がなまり、「みぞ坂(溝坂)」とも呼ばれているようです。この坂を登りきった右手には、1917年(大正6年)長崎バプテスト教会へ宣教師として米国より派遣されて来日したミルス宣教師家族の住んだ洋風住宅がありました。近所の方とも良い交流がなされていたことを、当時宣教師館に遊びに行っていた方からお聞きすることが出来ます。第二次世界大戦勃発によって、世界状況の悪化に伴い、宣教師たちは日本を去ることとなり、後ろ髪を引かれながらミルス一家も1940年(昭和15年)帰米の途についたのです。その後、この地は様々な人々の手に渡り、県立女子短期大学関係施設から、現在は空き地となり、山手に残る築山だけは当時の面影を留めています。
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☆ 新中川町電停より徒歩7分 |
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コルベ神父記念館・聖母の騎士修道院・印刷所 |
コルベ神父記念館内 |
ポーランド出身のマキシミリアン・コルベ神父は戦前ここ長崎の本河内にある聖母の騎士修道会で活動されました。その後、第二次世界大戦の最中、ナチスドイツによって400万人以上のユダヤ人が殺害されたアウシュビッツ収容所に捕らえれたのです。ある日、脱走した囚人への見せしめに10名が処刑されることになり、「私には家族がいる。死にたくない・・・」と叫んだ若い男性の身代わりを自ら申し出て、飢餓監獄の中に入れられ、他の囚人を励まし、最後の一人を看取った後、ついに毒物注射を受けて召されました。戦後、コルベ神父によって助けられた男性の証言により、「人がその友のために命を捨てること。これよりも大きな愛はない」とのイエス・キリストが語られ実践された信仰の道を歩んだ人として多くの人に感銘を与えています。カトリック教会では聖人として崇められていますし、プロテスタントをはじめ世界中で多くの人々に尊敬され続けています。
現在、この修道院と聖母の騎士高校の敷地内には、コルベ神父ゆかりの品々や写真を展示して神父の功績をたどることができます。又、同敷地内には聖母の騎士修道会の印刷所と書店もあり、コルベ神父をはじめ永井隆博士などの書籍を多数入手することができます。大浦天主堂の近くの旧修道院跡にも、コルベ神父記念館があります。
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☆ 蛍茶屋電停(終点)から徒歩15分(お疲れの方は電停からタクシーを使ってでも行く価値があります)
9-17時 入館無料 |
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